
損害には、物的損害のほかに人的損害があります。これは、文字通り人に対する損害ですが、その内容は大きく分けて3つあります。それが、積極的損害、逸失利益、慰謝料です。ここでは、それぞれの概要について説明したいと思います。
まず、積極的損害とは何か。例えば、自動車事故で被害者が右足を骨折した場合に、右足の手術等の治療費が積極的損害です。つまり、交通事故が起こったことによってその時点で生じたマイナスが積極的損害であるといえます。損害の中でも分かりやすいものといえます。
次に、逸失利益とは何か。先ほどの例で、右足を治療・リハビリしている間に被害者は仕事をすることができなかったとします。そこで、仕事を休まなければ得られたであろう給料は、事故によって得られなかったとして逸失利益となります。
また、後遺障害によって、労働能力を喪失してしまった場合も逸失利益が認められます。つまり、交通事故がなければ得られたはずのプラスが事故のせいで得られなかった場合を逸失利益といいます。
最後に、慰謝料とは何か。慰謝料は、金銭に代えられない精神的損害に対する賠償です。例えば、先ほどの例で、今まで骨折を経験したことがない人にとっては右足を骨折したというのは人生の中でも一大事だと思います。そのような気持ちは基準を用いて金銭に見積もることはできないものの、加害者にも事故を起こしてしまった責任で押しつぶされてしまうことを避ける意味もこめて、慰謝料が支払われます。
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